マルニシ質店ブログ

今週の１本Ｎｏ０３７　グランドセイコーSBGA００１

グランドセイコー　ＳＢＧＡ００１　スプリングドライブ



２００７年、セイコーは画期的な自動巻きムーブメントを
開発し、セイコーのフラッグシップ機であるグランドセイコーに
搭載しました。　このムーブメントは機械式自動巻きでありながら
水晶振動素子により精度をコントロールし、クォーツ並の時間
精度を有するのです。　原理は、自動巻き発電式クォーツ、
すなわちキネテックの応用でゼンマイの解ける力で発電し、
それにより水晶振動素子とＩＣを動かします。　振動素子の発する
信号が、ＩＣにフィードバックされ、ＩＣはローターの回転数を
計測しながら、常に一定回転になるように電磁ブレーキをかけます。
　簡単なように思えますが、極限まで加工精度を高めた歯車や
徹底的に追求されたエネルギー伝達効率などの難題をクリアする
のに２０年以上の歳月が費やされています。
　このグランドセイコーＳＢＧＡ００１は初期に発売された
スプリングドライブ搭載のベーシックモデルで、セイコー
シルバーと呼ばれるちょっとシャンパンかかったシルバーの
文字盤が非常に綺麗な、マスターショップ限定モデルです。

今週の1本Ｎｏ０３６　ＴｉｃＴａｃ　タイムピース

ＴｉｃＴａｃ　タイムピース＃１



今週は、９月のお勧め品ムーンフェイズ特集（またはその他の
ブランド時計のページ）から、ＴｉｃＴａｃタイムピース＃１の
紹介です。　　時計を見ていただければわかるように、シェルマンの
グランドコンプリケーションと同じ機能を持っています。　
　ムーブメントはシチズンの開発した６７７＊で、このモデルや
シェルマンなどはベーシックの６７７０が使用されています。
　このムーブメントは世界で唯一のクォーツ式グランドコンプリ
ケーションでシェルマンのみならず、天賞堂、アクアスキュータム、
ポールスミス、タケオキクチ等、各ブランドがこれを使用して、
グランドコンプリケーションモデルを発売しています。　
　もちろん、本家シチズンも自社ブランドに採用しており、特に
カンパノラシリーズには、このムーブメントの後継機種の６７７１
〜６７７９（モデルにより細部仕様が異なる。　最新機種はエコ
ドライブ搭載）が使用されております。　
　本機タイムピースは、全国展開するＴｉｃＴａｃという時計
販売店が、独自でデザイン、生産したオリジナル時計の第１号です。　
　現在＃５まで発売されているようです。
また、ＴｉｃＴａｃは各ブランドと積極的に、オリジナル時計を
コラボレーションしており、ＴｉｃＴａｃ特別注文の限定色の
文字盤やベルトのモデルが多数あります。

今週の１本Ｎｏ３５　ジン　３５６　ユーロフリーガー

ジン　３５６　ユーロフリーガー



ジン３５６ユーロフリーガーは１９９６年に日本限定３００本
生産されました。　フリーガーはドイツ語でパイロットの
意味で、もともとＮＡＴＯ軍のヘリコプターのコックピット用
クロノグラフをフィードバックしたもので最大の特徴は、針と
インデックスに使用されている黄色の特殊な蛍光塗料に
あります。　黒の文字盤に黄色の針で昼間の視認性を上げると
ともに、夜間作戦でコックピットの特殊なランプの光に反応して
オレンジに蛍光し、暗いコックピットの中でもしっかり時間を
把握することが出来るようになっています。
　日本ではあっという間に完売し、ヨーロッパのジン愛好家の
間で一般発売の要請が相次ぎました。　その結果、現行の３５６
フリーガーが発売され、普通は現行標準機が出て、その後、その
限定バージョンが発売されるのが、逆になっています。


　

今週の１本Ｎｏ３４　タグ・ホイヤー　ＷＪ２１１０

タグ・ホイヤー　リンク　ＷＪ２１１０　タイガーウッズ限定



いまさらながらですが、タイガー・ウッズです。　　例のスキャンダルの後
しばらく謹慎していましたが、最近ようやく復活してきました。
ＡＴ＆Ｔナショナルで優勝したあと、全英オープン３位タイ、全米プロゴルフ
選手権１１位タイと徐々に調子を取り戻しつつあります。
　　比べて、日本の石川遼は元気がありません。　　なかなか上位に入らず、
予選落ちも多くなっています。　　トップに登ることも大変ですが、いかに
トップであり続けることが困難かわかります。　　しかし、自分を信じて、
あきらめずにやり続ければ、必ず復活できる時がくることを、ウッズは教えて
くれています。
　本モデルは２００３年のウッズ全盛期中に発売されたモデルになります。
インダイアルにはウッズのイメージカラーであるパープルを配し、裏蓋には
ゴルフボールのディンプルの装飾と、ウッズのサインが刻まれています。