2012.03.18 Sunday

今週の1本No010 セイコー マリンマスター

No008 セイコー マリーンマスター プロフェッショナル 
SBBN001



ダイバーウォッチといえば、すぐに思い浮かぶのは、ロレックス
サブマリーナでしょう。 数多くの伝説と実績で、世界のダイバー達に
愛用されていますが、国産のセイコーも負けてはいません。 
 ダイバー達は、所持はしていても、実際に潜る際、ロレックス 
サブマリーナを着ける人は少ないようです。
 理由は「使用後のメンテナンス」および「価格」です。
やはり海中では、塩分により、時計の消耗が激しく、潜ったあとは、
必ず真水で洗浄し乾かしておかないと、たとえ最高級のステンレス製で
あっても、すぐに錆が発生します。
 ブレスタイプのサブマリーナは、とくに本体とブレスをつなぐ部分の
隙間に海水が残りやすく、また見えないところになりますので、ブレスも
はずして、本体とのつなぎの部分をしっかり洗浄しないと、気がついた
ときにはその部分が錆だらけで、ばね棒すらはずせない状態になって
しまいます。 
 また海中では、作業中に時計を岩や機材にぶつけることがよく
ありますし、その際ベルトが切れて時計が脱落、紛失しまうことも
あります。 そんな現場に¥500,000以上もする時計を持って
いくのは、考えものです。
 そこでプロのダイバー達は、陸ではサブマリーナを着け、現場では
もっと安価でメンテナンスの良い時計を使用しています。 
 その現場での使用実績No1の時計が、セイコーのマリンマスター 
プロフェッショナルなのです。
 今回紹介しているSBBN001は、このシリーズの上位スペック機で
チタン本体にセラミックのガードリングで、1000mの飽和潜水用と
なっており、定価は¥168,000です。  また、300m防水、
ステンレスケース、ガードのSBBN007、定価¥63,000も
あります。 しかし、現在どちらも廃盤となり、現行はSBBN013と
SBBN017に代わっており、定価も上がっています。
 ロレックスのシードウェラー等はガスエスケープバルブを装備して
いますが、本シリーズは1ピースケースと特殊なL字パッキンに
より、ヘリウム透過量を極限まで押さえ、構造を単純化することにより、
メンテナンス製をあげています。
 また、ガードを4本のねじで、しっかり締め付けることにより、
作業中での脱落防止および使用後の分解洗浄を容易にし、ベルトを
伸縮性のある蛇腹付きラバーにすることで、深海でウエットスーツが
水圧を受けて、縮むのに対応してベルトも縮むことにより、腕から
抜け落ちることを防止するなど、徹底的に実用に使える工夫が
なされています。  まさにプロが現場で使うにふさわしい時計です。

| maru24 | 時計 | 14:58 | - | - |

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