2012.04.01 Sunday
今週の1本No012 オリエント レトロフューチャー
オリエント レトロフューチャー カメラモデルWZ0221FH ブラック
1950年代、高度経済成長が始まるこの年代に、今までに無い
新しいデザインの商品がたくさん流行しました。 車、バイク、自転車、
カメラ等、モダンで美と性能を同時に満たしたデザインが生まれました。
しかし今はデジタル全盛の時代であり、特にカメラはフィルムから
デジタルにほぼ完全に替わってしまい、フィルムそのものの入手も
難しくなり、プロカメラマンでもデジタルしか使用しないという人が
多くなっています。
しかしそんな状態だからこそ、昔のアナログの不思議な魅力に
ひかれるのかもしれません。
このレトロフューチャー カメラモデルは、1950年代に
デザインされたアナログカメラを彷彿させる、どこか懐かしい、
それでいて美しいと思わせる時計です。
アルミのボディに黒い革を貼り付けたあのカメラ、もちろん
オートフォーカスなど無く、露出を手動で合わせ、ファインダーを
覗いて被写体にピントをあわせ、シャッターを切るあの瞬間を
思い出させます。
このレトロフューチャーシリーズは、すべて自動巻きでパワー
リザーブつきのムーブメントを使用しています。
この懐かしいデザインの時計の針が、クォーツのように、カチカチと
時間を細切れにして刻んで行くのと違い、連続して滑らかに動いてゆく
さまを見ると、時間が過去から未来へ連続して流れてゆくものだと
思えてきます。
またパワーリザーブは、時計が自らの状態や体力を持ち主に
常に伝えているようで、長年の友人と一緒にいるように感じます。
このカメラモデルは、他のレトロフューチャーよりもバリエーションが
多くあり、全てSSのモデルから、本体がピンクゴールドめっきに
革ベルト、ベゼルのみ黒のモデルなど、自分の感性に応じて選ぶことが
できます。
ここに紹介しているのは、全体に黒のイオンプレーティングを施した
モデルで、当時のカメラでも高級機種にのみ採用されていた色使いです。
また、文字盤も良く見ると、中心に向かって渦巻きが彫り込まれて
おり、シャッターを連想させますし、ブレスも側面にまで細かな装飾が
なされており非常に良い雰囲気をかもし出しています。