マルニシ質店ブログ

今週の１本Ｎｏ０１１　オメガ　ダイナミック　クロノグラフ

オメガ　ダイナミック　タルガ・フローリオ　クロノグラフ　
５２４１．５１



さて、今回紹介するのは、ダイナミッククロノグラフ５３４０．５０の
タルガ・フローリオ　限定バージョンです。
　ダイナミックシリーズは、デビルのスポーツ版と言えるモデルで、
デビル同様シンプルな円筒シリンダーケースに、視認性の高い、
大き目のインデックスと太い剣型の針が特徴です。　
　クロノグラフも、スピードマスターとは違い、３時インダイアルが、
通常の秒針、センターの赤針がクロノグラフ秒針、９時位置が３０分の
積算針になっています。
　タルガ・フローリオとは、イタリアのシチリア島で行われた、最も
歴史の古い公道自動車レースで、ル・マン２４時間、ミッレ・ミリアと
並ぶレースのクラシックイベントです。
　１９０６年から、２度の戦争中断をへて、１９７７年まで、計６１回
行われました。　曲がりくねった峠道を走る過酷なレースで、
コース設定はいろいろありましたが、「ピッコロ」と呼ばれている
１周７２ｋｍのコースが最も多く使用されましたが、１９７７年に
大きな事故が起こり、以後中止となりました。
イタリア語で「タルガ」は盾のことで、大会名は、大会後援者で
シチリア島富豪のフローリオ家から、優勝者に記念の盾が、送られた
ことに由来します。
　時計の裏蓋にはシチリア州のシンボル「トリナクリア」が刻印されて
います。これは、中心にギリシャ神話のメデューサ顔と３本の足から
なり、この足はシチリアにあるバレルモ、メッシーナ、シラクサの
３つの岬を表しています。
　発売は１９９９年ごろで、限定数は１９７３ですが、なぜこの数字
なのか謎です。　オメガにも問い合わせてみましたが、資料が無く
わからないそうです。
１９７３年はポルシェチームが通算最多の１１勝目をあげた年ですが、
そのときのチームのスポンサーがオメガだったのかもしれません。
　本モデルには、専用のレーシングタイヤ型のケースが付いており、
それにも「トリナクリア」が印刷されています。
　

今週の１本Ｎｏ０１０　セイコー　マリンマスター

Ｎｏ００８　セイコー　マリーンマスター　プロフェッショナル　
ＳＢＢＮ００１



ダイバーウォッチといえば、すぐに思い浮かぶのは、ロレックス
サブマリーナでしょう。　数多くの伝説と実績で、世界のダイバー達に
愛用されていますが、国産のセイコーも負けてはいません。　
　ダイバー達は、所持はしていても、実際に潜る際、ロレックス　
サブマリーナを着ける人は少ないようです。
　理由は「使用後のメンテナンス」および「価格」です。
やはり海中では、塩分により、時計の消耗が激しく、潜ったあとは、
必ず真水で洗浄し乾かしておかないと、たとえ最高級のステンレス製で
あっても、すぐに錆が発生します。
　ブレスタイプのサブマリーナは、とくに本体とブレスをつなぐ部分の
隙間に海水が残りやすく、また見えないところになりますので、ブレスも
はずして、本体とのつなぎの部分をしっかり洗浄しないと、気がついた
ときにはその部分が錆だらけで、ばね棒すらはずせない状態になって
しまいます。　
　また海中では、作業中に時計を岩や機材にぶつけることがよく
ありますし、その際ベルトが切れて時計が脱落、紛失しまうことも
あります。　そんな現場に￥５００，０００以上もする時計を持って
いくのは、考えものです。
　そこでプロのダイバー達は、陸ではサブマリーナを着け、現場では
もっと安価でメンテナンスの良い時計を使用しています。　
　その現場での使用実績Ｎｏ１の時計が、セイコーのマリンマスター　
プロフェッショナルなのです。
　今回紹介しているＳＢＢＮ００１は、このシリーズの上位スペック機で
チタン本体にセラミックのガードリングで、１０００ｍの飽和潜水用と
なっており、定価は￥１６８，０００です。　　また、３００ｍ防水、
ステンレスケース、ガードのＳＢＢＮ００７、定価￥６３，０００も
あります。　しかし、現在どちらも廃盤となり、現行はＳＢＢＮ０１３と
ＳＢＢＮ０１７に代わっており、定価も上がっています。
　ロレックスのシードウェラー等はガスエスケープバルブを装備して
いますが、本シリーズは１ピースケースと特殊なL字パッキンに
より、ヘリウム透過量を極限まで押さえ、構造を単純化することにより、
メンテナンス製をあげています。
　また、ガードを４本のねじで、しっかり締め付けることにより、
作業中での脱落防止および使用後の分解洗浄を容易にし、ベルトを
伸縮性のある蛇腹付きラバーにすることで、深海でウエットスーツが
水圧を受けて、縮むのに対応してベルトも縮むことにより、腕から
抜け落ちることを防止するなど、徹底的に実用に使える工夫が
なされています。　　まさにプロが現場で使うにふさわしい時計です。

今週の１本Ｎｏ００９　エベル　スポーツウェーブ

Ｎｏ００９　エベル　スポーツウェーブ　ワールドタイム　GMT



エベルのスポーツウェーブは、その名が示すとおり、流れる波のような
ラインを持つブレスが特徴で、デザイン的にタグホイヤーのＳ／ｅｌ
シリーズと共通するところがあります。　　もともとオフタイム用に
デザインされたシリーズですが、これにワールドタイム、GMTを搭載して、
ビジネスにも使えるようにしたのが、本モデルです。
第一時間を示す長針短針のほかに、２４時間で１周するGMT針が装備され、
さらにGMT針の時間を読みやすくするため、ベゼルに２４時間の目盛りが
ついています。　　また、ワールドタイムのため、９時位置に世界の
主要都市名の略号が表示され（例：東京＝ＴＹＯ）、右下のプッシュ
ボタンで都市の切り替えができます。　
　日本での使用方法としては、まず長針短針の時刻を、日本の時間に
合わせてから、右下のプッシュボタンを押し、GMT針を日本時間に合わせ
ます。　GMT針は、ジュンピングアワーになっており、１プッシュで
１時間進みます。　その後、９時位置の都市名を確認し、東京＝ＴＹＯに
なっていなければ、右上プッシュボタンのロックを緩めて押し、ＴＹＯに
セットしたあと、ボタンを再びロックします。　　たとえば、仕事で
ロサンゼルスに国際電話をかける場合、日本時間で１５時だとしたら、
右下のプッシュボタンをおしてＬＡＸ（ロサンゼルス）にあわせると
ＧＭＴ針が都市名に連動して動き、２２時を指します。　
　つまり、ロサンゼルスはすでに午後１０時（ただし前日）であり、
一般にビジネスの電話をするには遅すぎる、ということが判断できる
わけです。　
　まさに国際派ビジネスマンを目指すあなたにぴったりの時計です。　
この商品はエベルでオーバーホールを行っており、当店の保障も１年間
お付けします。（当社発行の保証書の規定による）
　本商品は、４月２７日に売り切れました。

撮影

三寒四温と言いますが、近頃そんな感じですね。
この辺りでは、数日前は、汗ばむほどの陽気でしたが、
明日からは、また冷え込んで、雪が振る地方もあるとか・・・

今年は、長男を連れて、スキーに行ってるので、もう少しの間、
雪が残って欲しいので、ちょっと、嬉しいのですが・・・

でも、春はもうすぐ、やってきそうです。

我が家では、幼稚園の卒業式やら、小学校の入学式やら、忙しい春に
なりそうです。

卒園式は、毎年出席させてもらって、関係無くても、
涙がウルウルするのに・・・
今年はハンカチは必須です。


今日は、撮影をしました。
時計、ジュエリー、バック、総点数は１２０点ほど。
順次、アップしていきますので、また見て下さいね〜

今週の１本Ｎｏ００８　モーリスラクロア　マスターピース

今週の1本

Ｎｏ００７　モーリス・ラクロア　マスターピース　ＭＰ６０１８　
銀／紺文字盤




モーリス・ラクロアのマスターピースコレクションは、このために特別に
作られたムーブメントを使用しています。　
（マスターピースの定義は伝説を持つ時計第１２回を参照してください）
　このMP６０１８のムーブメントはクロノグラフ機構搭載のＭＬ６７で、
名機バルジュー７７５０　（伝説を持つ時計第１８回参照）に、マスター
ピースの定義に基づき、改造、装飾を施しています。　
　文字盤にはシルバー９２５を使用し、立体的に配置された紺のイン
ダイアルと赤いクロノ針が、絶妙のコントラストを作り出しています。　　　裏側はもちろんスケルトンになっており、美しく装飾をされた
ムーブメントを堪能できます。　　
　ストラップには最高級のアリゲーターを使用し、インダイアルに
合わせた紺色に染めています。　また、ケースも最高品質のステンレスの
塊よりの削りだしで、表より裏側が小さくなっているすり鉢状になって
おり、複雑な形状のプッシュボタンも、人間工学を考慮した作りに
なっています。
　一部の隙も無い、まさに職人の手作りというこの時計は、
限定１２０本で、　定価は￥８６６，２５０と高額ですが、それだけの
価値はあると思います。　
　しかし、悲しいかなブランドとしての「モーリス・ラクロア」は
日本では知名度が低く、一部のマニアに人気のモデルを除けば、定価より
はるかに安く売られているのが現状です。
　当店でも新品同様の商品を、定価の１／４という￥２１０，０００で
ださせてもらっていましたが、今回特別に、さらに２割引きの　
￥１６８，０００で提供させていただくことにしました。　
　１本限りでしたが、５月８日に本商品は売り切れました。