2013.02.26 Tuesday
時計の選び方 第4回
第4回「特に欲しいモデルが無い場合は? その3」機構が決まると、おのずとメンテナンスも決まってきます。
クォーツ式は、基本、電池交換以外はメンテナンスフリーです。
万が一故障した場合は、ムーブメント丸ごと交換になり、
ファッション時計等では、新しいものが買える位の修理代が
かかる場合や、生産終了で修理できないこともあります。
カルティエ、ブルガリ等の高級クォーツ時計では、修理代は、
大体5〜6万円くらいですが(これもムーブメント交換です)、
やはり古すぎるモデルは修理不能になる場合があります。
機械式であれば、メーカー推奨で3,4年、実質でも5,6年
間隔で、オーバーホールしたほうが良い、とされています。
その理由は潤滑油にあります。 常時使用していても、
しなくても潤滑油が劣化して(その期間が5〜6年くらい)
抵抗が増すと、時間が徐々に遅れ始めます。
ずっと止めたままにしておくと、潤滑油が固まってしまうので、
1ヶ月に1〜2日程度は、動かしたほうが、機械には良いと
されています。
機械式時計の日差(1日で進んだり遅れたりする時間)は、
通常5〜20秒くらい(時計の姿勢によって変わる)あり、
基準姿勢の状態で、0〜+5秒以内(進む方向)に調整されて
いますが、毎日時刻合わせをしても、常に1日1分程度遅れる
ようになってきたら、オーバーホールが必要です。
オーバーホール代は、ブランドによってことなりますが、
3針モデルで2.5〜4万円くらい、クロノグラフで5〜7万円
くらいかかります。
また高級時計の場合、よほどのアンティークでない限り、
ムーブメント自体の修理は可能ですが、古いモデルで、外装部品の
生産が終了し、部品在庫がない場合、時計として修理不能になる
場合があります。 ファッション時計に使われるような廉価機械式
ムーブメントの場合は、ムーブメントを丸ごと交換しますので、
1〜2万円くらいかかります。
このことを考えると、おのずとその時計をどれだけの期間
使用するか、メンテナンス時期が来たとき、メンテナンスしても
使い続けるのか、手放すのか購入前に検討しておく必要があります。