2012.09.23 Sunday
今週の１本Ｎｏ０３７ グランドセイコーSBGA００１
グランドセイコー ＳＢＧＡ００１ スプリングドライブ
２００７年、セイコーは画期的な自動巻きムーブメントを
開発し、セイコーのフラッグシップ機であるグランドセイコーに
搭載しました。 このムーブメントは機械式自動巻きでありながら
水晶振動素子により精度をコントロールし、クォーツ並の時間
精度を有するのです。 原理は、自動巻き発電式クォーツ、
すなわちキネテックの応用でゼンマイの解ける力で発電し、
それにより水晶振動素子とＩＣを動かします。 振動素子の発する
信号が、ＩＣにフィードバックされ、ＩＣはローターの回転数を
計測しながら、常に一定回転になるように電磁ブレーキをかけます。
簡単なように思えますが、極限まで加工精度を高めた歯車や
徹底的に追求されたエネルギー伝達効率などの難題をクリアする
のに２０年以上の歳月が費やされています。
このグランドセイコーＳＢＧＡ００１は初期に発売された
スプリングドライブ搭載のベーシックモデルで、セイコー
シルバーと呼ばれるちょっとシャンパンかかったシルバーの
文字盤が非常に綺麗な、マスターショップ限定モデルです。
