2012.10.02 Tuesday

今週の1本No038 ダニエル・ジェンリシャール TVスクリーン

ダニエル・ジャンリシャール TVスクリーン



ダニエル・ジャンリシャールというブランドは日本ではマイナーな
存在ですが、スイスでは、このブランドの創始者、ダニエル・
ジャンリシャールはスイスのジュラ地方に時計産業の素地を築いた
功労者として、非常に有名で、ル・ロックル時計学校および
シャトー・デ・デュモン時計博物館にそれぞれ銅像があります。 
 ジャンリシャールが時計製造に着手したのが、1688年
ごろと言われており、機械メーカーと提携して専門の製造機械を
つくり、分業制を導入、文字盤を作る専門の職人や、ケース製造の
金属加工業者、スプリング製造メーカーなどとの共同作業にしたのです。
今までの時計職人が最初から最後までおこなう手作り作業だったものを
一大産業として発展させ、スイスの産業界に大きく貢献しました。
1960年台まで、高品質の機械式時計を製造していましたが、
セイコーのクォーツショックにより休業してしまいます。
 しかし再び機械式時計ブームの再来とその当時のジラールペルゴの
オーナー、ルイジ・マルカーソ氏の尽力により、1994年に復活し、
こだわった機械式時計を製造し続けています。
(現在はクォーツ時計も製造しています)
このTVスクリーンの、レクタンギュラー(長方形)でもトノー(樽型)
でもスクエア(正方形)でもない、クッションと呼ばれる新しいケース
形状は1950〜60年代のテレビ画面をモチーフにしており、発表後、
瞬く間に同社のフラッグシップモデルとなりました。 
 様々なダイアルバリエーションとクォーツ仕様、クロノグラフ仕様の
モデルがあり、この一見、フランクミューラーにも見える文字盤の
モデルは、人気が高いバージョンの1つです。
 2004年にはDr.コパとのコラボレーションで、この文字盤を
ベースに風水を取り入れたピンクゴールドケースのスペシャルオーダー
モデルが企画されたという話が雑誌に載っていましたが、その後の話が
ありませんので、真偽のほどは不明です。 もしかすると、完全受注
生産で、一般への発売は無かったかもしれません。

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